自分でもほんまかいと思って過ごした上にお腹が出ないタイプらしくて妊娠のことを言えずにいた友人も多く、報告が事後!になってしまった子も数名・・・。中学の同級生・南絢加もそのうちの一人だった。「驚かせてごめん!6月に出産した!」とラインを送ると、「おめでとう!!うちも今妊娠中!」と返事がきて、こっちの方がびっくりしてしまった。10月が予定日らしくて、なんと親子で同じ学年。大きいお腹で緑に会いにきてくれた絢加が緑を抱っこすると、中のベビーがめちゃくちゃ動いたらしい。お兄ちゃんぶって何か教えてあげてるのかな。きっと緑の初めてのお友達。早く一緒に遊びにたいね。
緑を抱っこしたまま絢加が言った。「お宮参り行くとき写真撮ってあげるよ!」・・・お宮参り?ヤベ!
そのとき緑産まれてはや1ヶ月半ほど経っていた。いやいやでも1ヶ月早産で入院していた分はカウントしないことにして、それでも2週間後くらいには行かなくては!結婚してないとこういう事態になってしまっていかんなぁ。急いでメルカリとヤフオクで探し回って、深緑に白い鷲の入ったイメージ通りの着物をゲット。私は夏の訪問着なんて持っていないので、絢加が所属している京都着物学園京都本校さんに手配してもらった。髪のセットは木屋町のAimさんを予約。ばっさり短く切った髪を芸子さんみたいにセットしてもらい、とてもレンタルに見えない上等で上品な絽の着物を絢加に着せてもらった。緑のおでこに「大」の字書いて、どこから見てもバッチリ。
普通お家同士のお祝いでするものだから、ネイティブシングルマザーの私には必要ない行事なのかもしれないんだけど、緑が無事に1ヶ月生きたことのお祝いと感謝はせねばならないし、これからの成長も願いたい。色んなことが人間の思い通りになる現代社会だけれど、子どものことに関してはまだまだ願うしかないことがたくさんある。時の流れや季節の移り変わりというどうしようもないものに晒され祈るしかないという昔の日本の人たちの感覚が、緑のおかげで自分のものになった。こういう暮らしの中で、日本の美しい行事や習慣はできたのだ。